現場より

工事部の沖泙です。
先月末、完成引渡しが完了した現場のご紹介です。

金沢市の此花町にある安江八幡宮庫裡部分の改修工事に、現場大工として工事に携わらせていただきました。

私の仕事は、手壊し解体から始まり、ジャッキアップによる不陸調整、再利用化粧材の取外し。
大工工事が本格的に始まると、増築部分の木造り作業から造作工事まで、語り出すと終わりません。

写真は建物を支える柱ですが、解体後、柱上部下屋部分からの雨漏りが原因の腐食が見つかり、協議にて柱の交換での対応となりました。

が、作業に取り掛かるとこの柱が二階まで続く一本の通し柱とわかり、柱継ぎでの対応となりました。
この継ぎ手は、金輪継ぎといい木同士を継いで、柱として強度を得るには一番最適な継手だと思います。

持っている技術を発揮し、現場で迅速に対応できる事がこういった改修工事には求められるんだと改めて感じました。

近代、工場でプレカットによる新築が主流になり、効率化が求められる世の中です。
しかし、職人の技術と感、適材適所による、人にしかできないという部分は無くならないと信じています。

先輩たちが継いできた技術を絶やさないよう、私も私ができる事を後世に伝えていけたらいいなと感じます。
常に向上心を忘れず、日々努力していきたいと思います。