高気密・高断熱・計画換気と健康
体温調節
恒温動物は体温を保つため、汗をかいたり、血液の流れる量を変えたりしています。
暑いときは、汗をかき、皮膚から熱を外に放出し、体の中に熱がたまらないように調節をしています。寒いときは、血液をあまり流さないことで、皮膚表面の温度を低く保ち、体内の熱を外に逃がさないように調節をしています。
人間の最も快適な温度は23℃、快適な湿度は50~60%です。
くるぶしセンサー
人間はくるぶしで温度を感知し、脳に情報を送っています。そのくるぶしにある熱感知器をくるぶしセンサーと呼びます。
その情報を受け取った脳は自律神経に命令を出します。
暑い時は、副交感神経に命令し、血管を拡張し発汗を促し、体を冷たくします。
寒い時は、交感神経に命令し、血管を収縮させ 発汗を抑制し、体を温かくします。
ボイルシャルルの法則
空気温度が上がると空気は膨張します。すなわち、空気が軽くなります。室内では、暖かい空気は天井付近に上昇します。
冬の家での現象
従来の住宅は隙間だらけの中、居間のみストーブ等で放熱し、補助としてコタツを併用しています。
足首にあるくるぶしセンサーは8℃で間脳に通知します。
しかし、現実の臓器廻り(人間の最も大切な部分)の室温は18℃~28℃です。
すると脳の働きは次のようになります。
また、体の大切なコア(臓器)部分だけ温めようとするので、足まで温かくなりません。頭温足寒では、足腰が冷え、冷え症の原因にもなります。
女性の方は、下半身に脂肪がつきやすくなります。
子供室のお子様は勉強にも集中できません。
これを改善するには、
- (1)高気密・高断熱・計画換気住宅で家の中をトータルで断熱します。→家中の温度差をなくします。
- (2)床暖房を導入します。→頭寒足熱となります。
※(1)が最も理想です。
その他1 コールドドラフト
空気が冷えると体積が小さくなり、比重が高くなります。
カーテンは下まであるものが良いです。障子戸もコールドドラフトが起きにくいです。

その他2 コールショック
住宅内の急激な温度差が、心臓病や脳卒中の原因となります。
・寒い便所で排便
寒い→血管収縮→便所できばる→脳の血管パンク→脳卒中
・寒い脱衣場で裸になる
急激な温度差による血管収縮→心臓に負担→心臓病
その他3 行動範囲
寒い部屋には行くことが少なくなります。行動範囲が狭くなります。
夏の家での現象
屋根から大量の日射熱を取得します。
例えば、100㎡の瓦やコロニアルの屋根の場合
100㎡ × 日射取得熱750kcal/㎡・時間 = 75,000kcal
3,000kcal石油ストーブの25台分相当の熱を取得します。
(昔の家は、わら葺で断熱に優れていました。)
日射により熱せられた天井・壁からの温輻射熱が室内に降り注ぎます。
子供室・寝室での睡眠中は体温を保つため、寝汗で体温調節を行います。
汗の蒸発で、体内の熱を放出し、体温の上昇を防いでいます。(寝汗を拭いてはいけません)
室温が高すぎると臓器が眠れず、脱水症を起こし、夏バテの一番大きな原因となります。
冷房して眠ると
- (1)冷房病・・・交感神経と副交感神経のバランスがくずれ、自律神経失調症になる
- (2)低温脳卒中・・・低温により血圧が上昇することで、脳卒中の危険性が高まる
昼間のクーラー病
クーラーの冷気は床付近に集中します。上半身は暑いのでさらにクーラーを強くします。
自律神経失調症になります。
これを改善するには、
高気密・高断熱・計画換気住宅では、天井や壁からの温輻射熱を減らします。
冷房や換気により、室内温度を均一に下げることが出来ます。冷房負荷も格段に少なくなります。
【参考 年齢と体温調節機能】
子供や老人は体温調整能力は低く、風邪を引きやすかったりします。
計画換気(24時間換気)
従来の家は、隙間だらけなので、強制排気しても一番近い隙間からの給気だけとなり、一部の換気のみで効率が悪くなります。高気密・計画換気の家はストロー効果で換気の効率が良いです。(実験で立証済みです。)
高気密・高断熱・計画換気の家は窓を少し開けて、対流させると10分くらいで1換気でき、温度は2~3℃しか下がりません。
計画換気では2時間で家1換気分以上の換気が行われます。
そのため、湿気が少なく、結露のしにくい家となります。

高気密・高断熱・計画換気のさらなる利点

- (1)カビ・ダニ・ノミのシャットアウト
結露がしにくいため、カビ、ダニ等は発生しにくいです。
- (2)騒音防止
高気密・高断熱サッシ、ペアガラスとの併用により、内外からの騒音防止につながります。
- (3)地球規模の環境保全
化石エネルギーの消費量を低減し、排出炭酸ガスが減少します。省エネ住宅です。
- (4)建物の寿命が延びる
結露がほとんどないため、湿気に弱い木材も腐りません。木の呼吸ができ、木材の炭素化により、強度がさらに増します。
高気密・高断熱・計画換気の家は、(1)夏涼しく(2)冬暖かく(3)湿気がなく(4)結露がなく(5)カビ、ダニ等がいなく(6)シックハウスがなく(7)省エネルギーで(8)寿命の長い 家です。
金沢の気候
相対湿度が全国でトップクラスに高い
降水量は東京の倍近くある
降雪日数 57日間
日照時間が短い
風速が強い 28日間(10m/s以上)
1月の平均気温・湿度
金沢 気温3.7℃、湿度75%
東京 気温5.8℃、湿度50%
ランニングコストは冷房費より暖房費の方が多い。
