現場より

歴史的建造物の保存工事施工中

こんにちは、公共開発工事部の森川です。

今年の4月から現在施工中の現場の紹介です。

もともと金沢市役所裏にあった石川県警察本部長公舎(建築年次明治23年)は、昭和57年に旧金沢美術工芸大学敷地内へ移築され、その後昭和63年4月11日に金沢市の指定保存建造物に指定されました。

今回の工事では将来移築の為の解体格納工事をおこなっています。

指定保存建造物とは、金沢を代表する住宅や店舗などの歴史的建造物の保存を推進するため、規制を外観のみとした金沢市独自の制度として昭和57年に創設されたものです。

早速、工事の中を見ていきます。

内装材や外装材全ての材料に番付札を取付けします。

各部材毎に番号をつけ、それを番付図に記入しておくことで移築時にその場所に取付けできるようにします。
この作業を繰り返し行い、取外し作業を進めていきます。

その際、資材を傷めないよう添え板をあてて釘を抜く等丁寧な仕事が要求されます。

作業する環境としては、素屋根を設置し作業を進めていきます。

素屋根には工事中の建築物を守ることに加え、雨天時でも作業を中断することなく施工できるメリットがあります。

素屋根があるおかげで資材を濡らすことなく作業ができ、また悪天候による作業の中断もなく施工を進める事ができました。

記録として野帳をとることも重要となります。

これは歴史的建造物の修理・保存前に行う実測調査のことで、寸法や材質、劣化状況、補修痕といった修理履歴や調査内容を後世に伝えるなど、文化財の継承に貢献する大事な役目があります。

ほそ川建設は指定保存建造物の工事として、旧佐野家住宅(現:金沢学生のまち市民交流館)や旧川縁米穀店(現:金澤町家情報館)の改修工事を過去にさせていただいています。

他にも国登録有形文化財の施工実績もありますので、詳しくは弊社HP「住まいのほそ道」をご覧になってみてください。