現場より
能登視察研修旅行
こんにちは、設計部の山田です。
先日、社員全員で能登方面へ研修旅行に行ってきました。
今回は建築をメインに雄谷家とランプの宿の感想です。
雄谷家
雄谷家は加賀藩の十村役を勤めた家柄で、建物は江戸時代中期に建てられた現存する数少ない豪農建築です。
能登半島地震で受けた被害の修理をほそ川建設に任せてくださり、そのご縁もあり見学を引き受けてくださいました。
主屋は間口が広くどっしり堂々とした佇まいです。
特に厚みのある茅葺屋根は圧倒的な存在感で、建物全体に風格を与えていました。
一方で、木製の格子や建具が日本建築ならではの繊細な雰囲気も感じられます。
主屋の室内も見学させていただいたのですが、雄谷家はなんといまでも住み継がれ、手入れし維持されている建物です。
不思議なのですが、建物は人が暮らすことによって生き生きとするようで、江戸時代の建物が今も生きている姿に感動を覚えました。
また、囲炉裏・鉄瓶・大梁・ソファ・リビングテーブル・ペンダントライト・屏風・欄間・ラグ・・・
古くからの道具と現代の暮らしが自然と混ざり合ったインテリアがとても素敵でした!
長年手入れされてきて艶々の縁側と荒々しさのある裏庭の組み合わせも、思わず深呼吸をしてしまうほど気持ちのいい空間でした。
見学時、現場では蔵の竹小舞を組み直し、その上から土壁を塗り始めているところでした。土壁は既存のものを保存し、それを発酵しなおして再利用しているようです。
-768x1024.jpeg)
ランプの宿
復旧工事で休業中の中、刀禰社長じきじきにご案内してくださいました。
小道を下ると、海と断崖絶壁の合間を縫うように建物が並んでいます。
手前には能登瓦葺きの複雑な屋根形状ながら、同じシルエットが並ぶことで軽やかな印象の離れが、
奥には重心が低く能登の建物らしい、重厚感がある本館が並んでいます。
-1024x683.jpg)
離れは海辺の舟屋をイメージして増築されたそうで、本館の秘境のような雰囲気を持ちながら、岬の大自然を存分に感じられるよう工夫を凝らされた建物でした。
室内はみっちりとした印象の外観とはうって変わり、壁を取り払い、広々とした空間です。
腰屋根から日光が差し込み、白い吹き抜けに当たって解放感があり、その中で黒い梁がアクセントになっています。
さらに梁の上部に仕込んだ間接照明が天井面を照らしてさらに上質な空間を作っています。
海に面した大開口サッシは、目の前の荒々しい岩場と海を切り取って、落ち着いた色合いの室内との対比が感じられました。
バルコニーはまるでせり立った岩場に立っているようでした。
-1024x684.jpg)
営業中は人工的な照明を減らし、ランプと月明りのみで過ごすそうです。
その空間こそ、上質で神秘的なランプの宿の本領発揮なのだと思います。
是非その体験もしてみたくなりました。
立地もあり復興に相当な苦労があるそうですが、一日も早い復興を心より応援しています。
その後も奥能登国際芸術祭の常設展、鮮度抜群の海鮮丼、能登の特産品である珪藻土レンガの工房、先日オープンした能登復興のシンボルのポケモンウィズユー空港・・・など1日かけて巡らせていただきました。
能登の皆様のご厚意のおかげでとても貴重な体験をさせていただいたと思います。本当にありがとうございます。
今回の経験を業務に生かしていけるよう精進していきたいなと思います。